任意整理でおすすめの弁護士、司法書士の選び方 料金・費用が安い信頼できる法律事務所
任意整理は、債務整理の手段の中でも比較的簡単な方法で、借金の総額がそれほど大きくない人にとっては効果的な解決策と言えます。
しかし、任意整理を成功させるには債権者との適切な交渉が求められ、その交渉は専門的な知識とスキルが必要です。
そのため、一般の方が直接債権者と交渉するのは困難であり、専門家である弁護士に依頼するのが賢明です。
ただし、全ての弁護士が任意整理に精通しているわけではなく、経験や専門性がある分野とない分野があります。
そのため、任意整理で借金問題を解決するためには、任意整理の経験が豊かな弁護士を選ぶことが重要です。
とはいえ、弁護士を選ぶことが初めての方にとって、どのように選べば良いのか、また、弁護士の費用がどのくらいになるのかは気になるところでしょう。
この記事では、任意整理を考えていて弁護士を探そうとしている方々に向けて、弁護士の選び方や注意点について解説します。
- 任意整理におすすめの弁護士・司法書士事務所
- 任意整理に強い弁護士、司法書士の選び方
- 事務所が自宅からアクセス可能な範囲にあるかどうか
- 適正な費用設定をしている事務所を選ぶ
- 豊富な任意整理の経験がある事務所を選ぶ
- 無料初回相談が可能な事務所を選ぶ
- 債務整理の専門家または経験豊富な事務所を選択する
- 直接弁護士と面談が可能で、同一担当者が最終まで対応してくれるか確認する
- 任意整理を弁護士や、司法書士に依頼してかかる費用
- 任意整理の弁護士費用の内訳と目安
- 後払いや分割支払いの対応が可能な事務所の選択
- 週末や祝日に対応可能な弁護士の選択
- 任意整理を弁護士に依頼するメリット
- (1)借金の返済催促から解放
- (2)債権者との交渉を代行
- (3)適切な返済計画の策定
- 債務整理の依頼先は弁護士と司法書士、どちらが適切か?
- 債務整理における司法書士の業務範囲は限定的
- 弁護士、司法書士どちらも費用の差はない
- まとめ
- 【匿名・無料】借金減額診断ツール
任意整理におすすめの弁護士・司法書士事務所
アヴァンス法務事務所
代表 姜正幸 司法書士
事務所:東京都渋谷区・大阪市中央区
アヴァンス法務事務所は、特に任意整理における高い評価があり、借金整理にかかる期間が他事務所と比べて短く、また費用も抑えられているという特長があります。
事務所の代表、姜正幸先生は、ただ借金を減らすだけでなく、その問題がどのように発生したのかについても親身になって聞き、根源的な解決を目指す、非常に人間味あふれる法務専門家です。
アヴァンス法務事務所では、どれほど些細な疑問でも無料で借金相談が可能です。
借金がどれだけ減額できるか、一度相談してみるだけでも大丈夫です。
また、家族に知られずに手続きを進めたい方に対しても、適切な対策を講じてくれます。
そして、全国どこからでも相談を受け付けています。
費用の安さで選ぶならココ。
債権者数が1、2件で法定金利内の借入でも対応可能。
実績も知名度もありますので債権者と好条件の交渉をしてくれます。
費用の分割払いにも対応。
無料相談は平日だけでなく、土日祝日でも対応可能で、利用しやすい体制が整っています。
女性向けの専用フリーダイヤルが設けられており、女性クライアントが感じるデリケートな問題も気軽に相談しやすい環境が作られています。
また、メールでの相談も受け付けており、問題が深刻化する前に早めに対策を講じる体制が整えられています。
東京ロータス法律事務所
弁護士 永安 優人 (ながやす ゆうと)
得意分野:過払い金請求 任意整理 個人再生 自己破産
事務所:東京都台東区
弁護士法人東京ロータス法律事務所では、これまで任意整理、自己破産、過払い金返還請求など、借金問題や債務整理に関する多数の相談を解決してきました。
東京ロータス法律事務所の強みの一つは、初回の相談が無料である点です。
借金返済の相談に際しては、まず事前に面談を設ける必要がありますが、その初回の相談料は全くかからず、誰でも気軽にご相談いただける体制を取っています。
電話での問い合わせについても、電話料金は発生しません。
また、土日や祝日(10時から19時まで)でも対応可能で、週末や祝日しか時間が取れない方も都合に合わせて連絡できます。
さらに、メールフォームを通じた相談の申し込みも受け付けていますので、どんな方法でも気軽に相談してください。
代表の永安弁護士は大阪大学法科大学院修了の債務整理の超エキスパート。
経験豊富のベテラン弁護士。
債務整理に関する相談は何度でも無料なので、気軽に相談してみてください。
借金以外の厄介な問題も大得意
新大阪法務司法書士事務所
代表 金井一美 司法書士
得意分野:任意整理 個人再生 自己破産
事務所:大阪市東淀川区
金井 一美先生は関西大学出身で、めちゃくちゃ親しみのある司法書士です。
新大阪法務司法書士事務所は、法律専門家が身近でアクセスしやすい存在であるべきだという信念から業務を展開しています。
この考え方は、私自身が多種多様な職業を経験する中で法律専門家へのアクセスが難しいと感じた経験から生まれています。
現代社会では、日々の生活の中で法律と無関係に過ごすことは難しいです。
そんな状況の中で、「気軽に相談できる法律家」として、最適な方法で、完全に解決するまで共に取り組んでくれます。
女性専用のやさしい窓口もあります。
任意整理に強い弁護士、司法書士の選び方
債務整理に関する相談を扱っている弁護士や司法書士の事務所は多数存在しますが、おすすめの法律事務所を選ぶ際には、以下の6つの要素を比較することが重要です。
1. アクセスが容易か(相談しやすさ)
2. 費用が手頃か
3. 任意整理の実績が豊富にあるか
4. 借金がどの程度減少するのかを事前に診断できるか
5. 債務整理に詳しい事務所か
6. 担当者との面接が可能か
です。
1つ1つ解説していきます。
事務所が自宅からアクセス可能な範囲にあるかどうか
任意整理の場合、通常は事務所に一度だけ訪れることで手続きが完了します。
しかし、自己破産や個人再生といった手続きの場合は、3~4回は事務所に足を運ぶことが必要になる可能性があります。
したがって、自宅からアクセス可能な範囲に事務所があるかどうかは、重要な選択基準となります。
一方で、弁護士法人・響のようにオンラインでの面談を提供している事務所を選ぶことも一つの選択肢です。
遠くの事務所を選ぶと、移動にかかる時間や交通費が負担になることがあります。
忙しい日々の中で事務所を訪れるのは大変かもしれません。
しかしながら、近場の事務所では料金に納得できない、担当者との相性が良くないといった理由から選択できない場合には、遠方でも全国対応可能で電話相談が無料の事務所を検討すると良いでしょう。
適正な費用設定をしている事務所を選ぶ
債務整理を依頼する際、最も心配な点は費用のことでしょう。
そのため、設定されている費用が市場相場と比較して適正かどうかを確認することが重要です。
しかし、債務整理はあなたの未来に大きく関わる重要な手続きですから、単純に安いからという理由だけで選ぶべきではありません。
費用が安いかどうかよりも、その費用が妥当かどうかを評価することが大切です。
費用を確認する際には、着手金、報酬金、そして成功報酬を含めた合計額がいくらになるのか、また、それらの費用が明確に内訳として示されているかを確認しましょう。
個人再生や自己破産の手続きでは、裁判所への支払い費用や手数料などが必要になることもあり、それが弁護士費用に含まれている場合もあります。
以下に債務整理の費用相場をご紹介します。
任意整理
着手金2~5万円、報酬金2~5万円、減額報酬(借金の減額を実現した場合のみ)減額分の10%
個人再生
着手金+報酬金30~50万円、実費(裁判所へ支払う費用)20~30万円
自己破産
着手金+報酬金30~50万円、実費(裁判所へ支払う費用)3~30万円
任意整理の費用はそれほど高額ではないですが、個人再生や自己破産は弁護士費用だけでなく裁判所への支払い費用も必要になるため、総額では50~80万円程度になることが多いです。
個人再生や自己破産を考えているが、費用が高額で支払うことが難しいと感じる場合は、法テラスの利用を検討しましょう。
法テラスは、国が設立した法的トラブル解決のための窓口で、通常の法律事務所に比べて費用を抑えられることが特徴です。
無料で法律相談を行い、必要に応じて弁護士や司法書士の費用の立替えも行ってくれるため、経済的に余裕がない方でも利用しやすいです。
ただし、法テラスを利用できるのは、収入や資産が一定の基準以下の方で、自分で相談する弁護士を選ぶことができないことを理解しておく必要があります。
豊富な任意整理の経験がある事務所を選ぶ
債務整理を依頼する弁護士の選定にあたり、その弁護士や事務所が豊富な債務整理の実績を持っているかどうかを調査することも重要です。
実際に多くの債務整理案件を手がけてきた事務所は、さまざまなトラブルや難易度の高い状況に対しても迅速に対応することができるでしょう。
弁護士事務所のウェブサイトでは、大抵の場合、過去の実績が公開されています。
それらの情報を詳しく確認し、任意整理の案件数が多い事務所に依頼することをおすすめします。
年齢や経験年数だけで弁護士の実績を判断するのは適切ではありません。若い弁護士でも任意整理の豊富な実績を持つことがありますし、逆に年配の弁護士がそれほど多くの実績を持っていないこともあります。
より良い判断のためには、複数の弁護士事務所のウェブサイトを比較し、各弁護士の債務整理に関する実績や経験を確認しましょう。
また、ウェブサイトに具体的な案件数が掲載されていない場合は、無料相談などを通じて直接問い合わせてみると良いでしょう。
無料初回相談が可能な事務所を選ぶ
債務整理を依頼する際には、まず最適な方法(任意整理、個人再生、自己破産等)について弁護士と相談し、その後提案された手法や報酬について納得がいけば委任契約を締結するのが一般的です。
すでに相談費用が発生してしまうと、結果的に委任しなかったとしても料金が発生し、損したような感覚になりかねません。
そのため、無料で初回相談が可能な弁護士事務所を選ぶことをおすすめします。
さらに、無料相談が初回限定なのか、それとも二度目以降も可能なのかも確認することが重要です。
これは、無料相談が一般的に20分や30分といった限定的な時間設定がされており、その間で提案された方法に対してすぐに委任を決定することが困難な場合があるためです。
特に、債務整理を検討している方々は、多くの場合、経済的に余裕が少ないという現状があるため、複数回にわたる無料相談が可能な弁護士を選ぶことは、依頼者にとって安心感をもたらし、弁護士の誠意を感じることができます。
債務整理の専門家または経験豊富な事務所を選択する
弁護士は多種多様な問題を扱います。
これには相続、離婚、刑事事件などが含まれ、その中には債務整理の経験が少ない、または得意ではない弁護士もいます。
そのため、債務整理を専門とする、またはこの分野で豊富な経験を持つ弁護士を選ぶことを強く推奨します。
債務整理が専門ではない、または不得意な弁護士に依頼してしまうと、手続きがスムーズに進まなかったり、期待した結果が得られなかったりする可能性があります。
ほとんどの弁護士事務所のウェブサイトでは、その事務所の得意分野や扱う案件の種類が明示されています。
その中で「債務整理」のキーワードが最初に目に入るように表示されていれば、その事務所には債務整理を得意とする弁護士がいると推定できます。
直接弁護士と面談が可能で、同一担当者が最終まで対応してくれるか確認する
多くの弁護士が所属している事務所や大規模な事務所では、相談時に利用可能な弁護士が担当となることがあります。
しかし、委任する弁護士と直接面談できないと、将来的に問題が生じたり、人間関係の調整が困難になることがあります。
また、担当者が途中で変わると、適切な引き継ぎが行われず、債務整理の手続きがスムーズに完了しない可能性もあります。
そのため、初回の相談から手続き完了まで、同一の弁護士が一貫して対応してくれるかどうかを確認することも重要です。
また、担当する弁護士が親身に相談を受け、信頼感を持てる人物であるかどうかも大切です。
債務整理の問題では、弁護士が数ヶ月間あなたの信頼できる相手となります。
自分の意見を一方的に押し付けたり、無関心な態度を取る弁護士は避けるべきです。
あなたに適した弁護士かどうかは、無料の相談時の対応やその時の印象でしっかり判断する必要があります。
信頼できる弁護士を選ぶことが、トラブルを避け、満足のいく結果を得る最善の方法です。
債務整理で失敗しないために特に重視したいこと
この中で特に注目すべきは「借金がどの程度減少するのかを事前に診断できるか」です。
これは「債務整理を実行した結果、具体的にどの程度借金が減るのか、完済に至るまでの経緯はどのようなものか」を、債務整理を始める前にシミュレートできるかどうかを示しています。
ほとんどの人は債務整理を行うべきか迷っている場合が多く、債務整理を行うと決断して法律専門家に相談する人は少ないのが現状です。
当然ながら、事務所の対応や担当者との相性も重要な要素です。
そこで、債務整理を行うべきかまだ確定していない場合でも、まずはシミュレーションツールを利用して債務整理の必要性や効果を見極めることが推奨されます。
診断には、大抵、「借入金額」、「借入期間」、「結果を受け取るメールアドレスや電話番号」が必要となるので、事前に準備しておくことが望ましいです。
名前については、匿名でも診断可能な事務所が多いです。
任意整理を弁護士や、司法書士に依頼してかかる費用
任意整理の費用は、一般的に債権者1社あたり5~15万円が相場となっています。
着手金(5~10万円)+減額手数料(減額額の10%~20%)+過払い金成功報酬(返金額の約20%)
*減額手数料や過払い金成功報酬は、該当する場合のみ必要となる費用です。
例えば、一つの金融機関から100万円の借金がある場合で、任意整理により過払い金が生じずに70万円まで減少できたとすると、費用は5万円+30万円×10%で、合計8万円となります。
任意整理の料金は債権者の数により変動しますので、この点には注意が必要です。
この費用は一見、高価に感じるかもしれませんが、任意整理により実現可能な借金の減額額と比較すると、決して高いものではありません。
「現在、まとまった金額を準備することが難しい」場合でも、分割払いに対応してくれる弁護士事務所も存在します。
任意整理の弁護士費用の内訳と目安
任意整理を弁護士に依頼したい方のために、必要となる費用の概算をご紹介します。
任意整理の際に必要となる弁護士費用は主に以下の5つの種類に分かれており、それぞれが異なる費用を伴います。
以下の費用の目安をご確認いただき、弁護士への相談・依頼を検討する際の参考にしてください。
※費用は各法律事務所により異なるため、詳細は直接ご確認ください。
1)法律相談費
法律相談費は、弁護士への依頼前に相談を行う際の費用です。
依頼を行わず、単に相談するだけでも同額の費用が必要となります。
一般的な法律相談費の目安は、30分につき5000円程度となります。
ただし、最近では借金問題に対して無償で法律相談を受け付ける事務所が増えてきており、任意整理に関して「0円」の相談費用を設定している事務所も存在します。
(2)着手金
着手金は、弁護士に事件を依頼する際に必要となる費用です。
事件の結果に関わらず、基本的には返金されません。
任意整理に関する弁護士費用において、着手金は最も中心的な費用となります。
一般的に、任意整理における着手金の目安は、1社あたり2万円以下(商工ローンの場合は5万円以下)となっています。
(3)解決報酬
解決報酬は、任意整理が成功した際、すなわち債権者との和解が成立した時に必要となる費用です。
通常、解決報酬は1社あたり2万円以下が目安となります。
報酬を請求しない事務所もありますが、その場合、着手金が上記よりも高く設定されている可能性があるため、見積もりを取る際は全体の費用を確認することが重要です。
(4)減額報酬
減額報酬は、弁護士の交渉により借金の元金が減額できた際に発生する費用です。
減額した金額に応じて報酬額が決定されます。
減額報酬の上限は、減額分の10%以下となっています。
これを超える報酬の受け取りは禁じられています。
報酬を請求しない事務所もありますが、ここでも全体の費用を確認することが大切です。
(5)過払い金報酬
任意整理の中には過払い金が発生するケースもあります。
弁護士が過払い金を回収した場合、「過払い金報酬」が発生します。
この報酬は、回収した金額に応じて算定されます。
過払い金報酬の目安は、交渉による場合は回収額の15%~20%以下、裁判を通じた場合は回収額の20%~25%以下となります。
ただし、平成20年以降の借金では過払い金がほとんど発生しないため、現在では任意整理で過払い金報酬が発生するケースは少なくなっています。
後払いや分割支払いの対応が可能な事務所の選択
任意整理を弁護士に依頼する際には、着手金や報酬金が必要となります。
しかし、後払いや分割支払いに対応している事務所を選べば、手元の資金が限られていても依頼を断念する必要はありません。
分割払いが可能な事務所では、通常6~12回に分けて支払うことができます。
法律事務所は、債務整理を相談する人が借金返済に困難を感じていることを理解しており、柔軟な支払い方法を提案してくれることが多いです。
さらに、弁護士に債務整理を依頼すると、債権者に対して受任通知が送られ、取り立てが停止されます。
その結果、債務整理手続きが完了するまでの間、債権者への返済を停止でき、その期間中に弁護士費用を積み立てることも可能となります。
週末や祝日に対応可能な弁護士の選択
金融問題は可能な限り早く相談したいところですが、平日は仕事をしていて時間がない場合、土日や祝日に対応してくれる弁護士の選択が必要となります。
しかし、平日のみ対応している場合でも、深夜までの対応が可能な場合は、仕事終わりに相談することも可能でしょう。
さらに、メールや電話、LINE等で相談対応を行っている弁護士も多く、忙しくて直接相談に行く時間がない場合、仕事の休憩時間などを利用してリモートでの相談を行うことも一つの選択です。
メールや電話では十分な相談が行えない可能性がありますし、直接対面して相談することによる安心感は大きいです。
したがって、リモートで相談を行ったとしても、依頼前には対面での相談時間を設けることをおすすめします。
また、対面の相談を行わずに依頼を勧める弁護士は避けるべきです。
任意整理を弁護士に依頼するメリット
任意整理を弁護士に依頼すると一定の費用が発生しますが、それによって得られるメリットを次に挙げます。
(1)借金の返済催促から解放
弁護士に任意整理を依頼すると、債権者からの返済催促が停止します。
弁護士が「受任通知書」を債権者に送付するため、その後は債権者からの連絡は全て弁護士の事務所に行くことになります。
その結果、依頼人が直接債権者から返済催促を受けることはなくなります。
自身で任意整理を試みると、債権者からの連続する催促に対抗しながら交渉を進めることが求められ、これは大きな精神的ストレスとなります。
その負担から解放されるのが、弁護士に依頼するメリットの一つです。
(2)債権者との交渉を代行
弁護士に任意整理を依頼すると、全ての債権者との交渉を弁護士が代行します。
依頼人は自ら債権者と直接交渉する必要がなくなるため、精神的ストレスが軽減されます。
また、交渉に要する時間やエネルギーが削減されるため、日常生活や本業に専念することが可能となります。
(3)適切な返済計画の策定
任意整理は基本的に将来発生する利息をカットする手続きですが、それが誰でも同じ結果を得られるわけではありません。
裁判所を介さず「任意」に行う交渉であるため、その結果は交渉の具体的な内容によります。
特に、法律に関する知識を持たない債務者が自ら交渉を試みる場合と、専門知識と豊富な経験を有する弁護士が交渉を行う場合では、その結果に大きな違いが出ることがあります。
自分で交渉を試みた場合、債権者から一方的に不利な和解案を提示されることがあります。
その結果、利息の削減が十分に図られず、返済期間が若干延長されただけという場合もあります。
しかし、弁護士が交渉を行えば、将来利息や遅延損害金のカット、そして返済期間の延長などを適切に交渉し、毎月の返済額を無理なく払えるレベルに減らすことが可能となります。
債務整理の依頼先は弁護士と司法書士、どちらが適切か?
債務整理のためのサポートとして弁護士と司法書士、どちらを選ぶべきかは一般的な疑問です。
弁護士と司法書士の間には明確な違いが存在します。
弁護士は、日常生活で遭遇するさまざまな問題や紛争について法的なアドバイスを提供し、必要に応じて代理人として交渉を行うなど、法律を通じて個人を保護する役割を担っています。
一方、司法書士は、不動産や企業などの登記を担当する専門家です。
そのため、弁護士と司法書士の業務範囲は、このような大きな違いを示しています。
次に、債務整理におけるそれぞれの役割について解説します。
弁護士は、債務整理に関する法律相談だけでなく、代理人として金融機関との交渉や訴訟を担当することができます。
一方、司法書士(具体的には「認定司法書士」)は、個々の債権額(借金や過払い金)が140万円以下である場合に限り、法律相談、交渉、訴訟を行うことが認められています。
具体的には、「業務範囲」、「料金」、「手続き完了までの期間」の観点から、弁護士と司法書士の違いを詳細に検討しましょう。
債務整理における司法書士の業務範囲は限定的
債務整理に関して、弁護士は法律相談から借金の取り立て交渉、裁判まで幅広く対応可能です。
一方で、司法書士(具体的には法務大臣の認定を受けた認定司法書士)は、1社あたりの債権額が140万円以下の場合にのみ、法律相談、交渉、訴訟を手がけることができます。
つまり、借金の額や過払い金の返還額が1社あたり140万円を超える場合、弁護士しか対応できないという制約があります。
さらに、司法書士が依頼者を代理できるのは簡易裁判所までで、地方裁判所以上の訴訟においては弁護士でなければ代理人にはなれません。
特に、自己破産や個人再生のような債務整理では、裁判所への申し立てが必要となります。
司法書士に依頼する場合、申し立ては依頼者自身が行う必要があり、これは手間と時間がかかる作業となります。
したがって、債務整理における司法書士の対応範囲は限られていますが、弁護士ならば債務整理に関する全てのプロセスをサポートしてくれます。
弁護士、司法書士どちらも費用の差はない
債務整理を依頼する際の費用については、弁護士と司法書士との間で大きな違いはありません。
一般的には、司法書士の方が費用が安いというイメージがあります。
これは、司法書士事務所が着手金0円のケースが多い一方、弁護士事務所ではほぼ必ず着手金が必要だからです。
しかし、着手金を無料にしている弁護士事務所も存在し、また、司法書士であっても弁護士であっても各事務所ごとに料金設定が異なるため、全ての司法書士が必ず安いとは言えません。
たとえ弁護士の費用が少し高いとしても、全ての業務を代理してくれるため、依頼人としては負担が少なく、より満足できる結果が得られます。
さらに、現在では、債務整理に関しては弁護士は日本弁護士連合会「債務整理事件処理の規律を定める規程」、司法書士は日本司法書士連合会「債務整理事件における報酬に関する指針」に基づき、報酬の上限がほぼ同じに設定されています。
日本弁護士連合会と日本司法書士連合会が設定した報酬の上限は以下の通りです。
弁護士 | 司法書士 | |
---|---|---|
解決(定額)報酬 1社 | 20,000円 | 50,000円 |
債務の減額報酬 | 10% | 10% |
過払い金回収報酬 (訴訟によらない回収) | 20% | 20% |
過払い金回収報酬 (訴訟による回収) | 25% | 25% |
これを参考に、大幅に上限を超える費用を請求する事務所には依頼しないよう注意してください。
まとめ
債務整理には、債権者との効果的な交渉が不可欠です。
依頼する弁護士の技量は、借金減額の範囲に直接影響を及ぼし、更には有利な条件での和解を可能にします。
弁護士への依頼には費用が発生しますが、ウェブサイトでの情報検索や無料相談を通じて信頼性の高い弁護士を選択することが重要です。
特に債務整理を専門とする弁護士は、様々な事例に熟知しており、問題解決への道筋を示してくれます。
まずは一度、ご相談を試みることをおすすめします。
【匿名・無料】借金減額診断ツール
借金減額診断シミュレーターは、ネット上で手軽に利用できるツールで、基本的な情報を入力するだけで瞬時に借金減額の診断が可能です。
主に必要な情報は、借金の総額、借入れの件数、借入れの時期などです。また、一部のツールでは、氏名やメールアドレス、電話番号などの情報の入力が求められることもあります。
診断の結果は、ツールによっては直ちに画面上に表示される場合もありますが、一部の場合では運営者から後日連絡がある形で診断結果が伝えられることもあります。
これらのツールは基本的に無料で提供されており、自身の借金の状況について、どの程度の減額が可能なのかを気軽に確認することが可能です。
1分で簡単に診断できる
匿名・無料で24時間いつでも診断OK
家族や友人にバレない
いくらくらい借金が減るかどうか知ることで
払えなくなった時対処できるか
どれだけ精神的にラクになるのか
がわかるので安心のお守りになります。
「定期健診」みたいなものですね。
空き時間で「今の状態」がわかるので、いろいろ考える機会にもなると思います。
著者,監修者
調理師免許取得、飲食店経営。
法律ができればその抜け道をさぐり知識にうとい素人を巧妙に餌食とする悪知恵がはびこるのが常です。
多くの人は法律が守ってくれることを知らず、不当な取り立てに悩まされてしまいます。
貴真面目な人ほど悪質業者の手口の犠牲になりやすいです。
当たり前の権利を知っていただき是非解決してください。
サイト運営者情報 | 株式会社クロスウェブ |
---|---|
法人番号 |
1120001197731 経済産業省 |
社会貢献への取り組み |
地方創生SDGs 官民連携プラットフォーム スマート・ライフ・プロジェクト ポジティブオフ 地方創生テレワーク |
任意整理でおすすめの弁護士、司法書士の選び方 料金・費用が安い信頼できる法律事務所記事一覧
ここでは、任意整理を検討していてどのくらい費用がかかるのか、カンタンにまとめています。実際に任意整理を弁護士に依頼すると...
最近任意整理される方が増えてきました。任意整理は弁護士や司法書士が貸金業者と直接話し合って、利息をカットして過払い金があ...
任意整理は債務整理の中でももっとも早く解決できる借金整理方法です。3~6ヶ月で手続きは完了します。ここでは任意整理を受任...
任意整理はほぼ100%ばれない借金整理方法です。家族や会社・友人に内緒で借金を整理できる方法ですが、任意整理してもばれて...
任意整理は必ずしもできる債務整理方法ではないです。その理由を解説します!任意整理して借金減額したいけど、できないケースっ...
・あまり地理的に便利な場所に住んでいないので弁護士事務所に行くのにも負担がかかる・仕事が忙しいからなかなか平日には行けな...
弁護士に任意整理の依頼をしたけれど途中でやはり合わないと思った、手続きの進め方に不信感が出てきたなど、キャンセルしたいと...
債務整理について法律の専門家、つまり弁護士か司法書士に依頼しようと思った時、どちらを選ぶべきかが問題になることがあります...
任意整理による生命保険への影響を気にしている人も多いでしょう。しかし、任意整理は収入から返済さえきちんとできれば自分の手...
任意整理したいけど、携帯電話・スマホが使えるのか考えてしまいますよね。ここでは任意整理したら携帯電話・スマホは使えるのか...
「債務整理を行った場合、クレジットカードは利用できなくなるのか?」というご質問がしばしば寄せられます。答えを先に述べます...
任意整理の大きなメリットは、手続きの対象にする債権者を選べることですので、特定のクレジットカードを対象外としてもかまいま...
夫の任意整理によって妻のクレジットカードは使えなくなるのでは?という心配もでてくるでしょう。基本的には夫と妻のカードとい...
任意整理をした場合、一定の条件を満たすと自分の銀行口座が凍結されたり、キャッシュカードが使えなくなることがあります。それ...
鉄道系のカードとして愛用者も多いイコカ(ICOCA)・ピタパ(Pitapa)カードについても解説しましょう。任意整理をし...
奨学金は特殊な債権、というイメージがある人もおられますが、、ほぼ通常の債権と同じに考えてよく、必要であれば任意整理の対象...
結婚したいけど結婚相手や相手側の親御さんにばれないか、心配になりますよね。この記事は結婚前の借金で周りに迷惑がかかるかど...
夫と離婚し、子供の養育費や慰謝料を受け取る予定だったが、「任意整理をするから金額を減らしてほしい」と一方的に告げられた、...
無事に和解が成立したにもかかわらず、その後、うつ病などの病気や失業が原因で月々の返済が滞ってしまうこともあります。管理人...
任意整理する場合の和解内容としては、利息引き直し計算後の元本を固定し、将来利息をつけないで3年~5年程度で分割弁済、とい...
任意整理も終わって落ち着いたし、楽天カードに申し込んでみたいけどどうかな?申し込むだけ申し込むのは賢明な選択だと思います...