年金収入があるんやけど生活保護もらえるのかな?
年金収入を含めて世帯の収入が、世帯の最低生活費を満たしているどうかが問題で、年金収入と世帯のほかの人との収入合計が最低生活費を超えていなければ生活保護はもらえます。
年金をもらえる年齢になったけれど、請求手続きをしてしまうと生活保護は受けられなくなるのでは?
あるいは、年金と生活保護を両方もらえるのでは?と、混乱したり、不安に思ったりしている人もいることでしょう。
年金の種類には、
・老齢年金
・遺族年金
・障害年金
・労働災害補償関係
などの年金がありますが、年金の月額が生活保護の1カ月分の支給額を上回れば、生活保護は受けられなくなります。
反対に、年金の月額が生活保護の1カ月分を下回れば、年金との差額が生活保護として受けられます。
年金をもらっても、生活保護との合計額は変わらないので、損をすることもないし、得をすることもない、と言えます。
大切なのは、年金をもらえるようになったら、きちんと収入として申告することです。
申告をせず、生活保護と年金を全額もらうような不正をしてしまうと、罰則が科されることになってしまいます。
不正受給が悪質だと判断された場合は、生活保護の受給ができなくなるだけではなく、詐欺罪や所得税法違反などの罪を問われることになります。
老齢年金は、受給できる年齢になると、日本年金機構から年金請求書が送られてきます。
保険料をきちんと納めていないから年金はもらえない、と思っている人でも、条件によってはもらえる可能性があるので、近くの年金事務所で相談してみましょう。
年金をもらえるようになっても、生活するための基準に達しなければ生活保護は続けて受けられるので、安心して年金請求手続きをしてください。
実は生活保護受給者でもっとも多いのが高齢者です。
それも、高齢者の夫婦や1人暮らしの世帯が大多数を占めます。
こうした世帯では、年金収入だけでは足りず、かといって扶養義務者である子などにも援助する収入がないという現実があります。
最低生活費(厚生労働大臣が定める)−夫婦の年金収入=支給額
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関西大学ファイナンスコースを専攻し卒業。金融を学び、FP2級の資格を持ち、WEBサイトを運営している40代。
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